クレジットカード現金化とは、ショッピング枠を利用して現金を得る行為です。これは違法ではないものの、カード会社の規約に違反するため、利用停止や強制退会のリスクがあります。また、詐欺や個人情報の悪用といったトラブルに巻き込まれる可能性も高く、消費者庁や金融庁も利用を避けるよう警告しています。安全な資金調達方法を選ぶことが重要です。
クレジットカードの現金化は、ショッピング枠を使って現金を手に入れる方法ですが、これには多くのリスクと潜在的な違法性が伴います。
クレジットカード現金化のリスクと問題点
1. カード会社規約違反 ほとんどのクレジットカード会社は、ショッピング枠の現金化を禁止しています。もしこれが発覚すると、強制解約や利用停止などの厳しいペナルティが課される可能性があります。
2. 経済的な損失 現金化には高額な手数料がかかるため、実際に手にする金額は商品購入額よりも少なくなります。たとえば、10万円の商品を購入して現金化した場合、手元に残るのは8万円ほど。その上で翌月に10万円の請求がくるため、一時的に得た現金以上の負担が生じることも。
3. 詐欺や犯罪に巻き込まれるリスク 現金化を扱う業者の中には悪質な業者もあり、個人情報やクレジットカード情報の悪用、または約束された金額が振り込まれないといったトラブルが報告されています。
4. 信用情報への悪影響 現金化が発覚すると、信用情報機関にその情報が記録され、クレジットカードやローンの審査に通りにくくなる可能性があります。
5. 自己破産時の問題 現金化は「不当な債務負担行為」と見なされる場合があり、自己破産を申請する際に免責が認められなくなるリスクもあります。つまり、負債を抱えたまま自己破産ができない可能性があります。
6. 法的リスク 現金化自体はグレーゾーンとされていますが、不正な手段を使う業者に関わると、出資法や貸金業法に違反する可能性も。過去には、悪質な業者が逮捕された例もあります。
安全な選択を
急な現金が必要な場合は、キャッシング枠やカードローンなど、正規の方法を利用するのが安心です。クレジットカードの現金化はリスクが大きく、法的なトラブルに巻き込まれる可能性も高いため、慎重な対応が必要です。金融庁や消費者庁も注意喚起をしているように、リスクをよく理解した上で安全な選択をしましょう。